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大天井
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おてんしょう
ふりがな文庫
“
大天井
(
おてんしょう
)” の例文
もう時間が遅いから最初の予定通り槍の殺生小屋までは辿り着けない、けれども
大天井
(
おてんしょう
)
迄は楽に行ける。それで午前十時御出発のことに取極めた。
秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
穂高のうしろに低く聳えた
大天井
(
おてんしょう
)
岳と常念岳が、夕日の照り返しを受けて、
萌黄
(
もえぎ
)
色にパッと明るくなっている、野飼いの牛が、一本路をすたすた登って来たが、そこには
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
越路
(
こしじ
)
の方の峰には、雲が迷っていたけれど、
有明
(
ありあけ
)
山、
燕
(
つばくろ
)
岳、
大天井
(
おてんしょう
)
、花崗石の
常念坊
(
じょうねんぼう
)
、そのそばから抜き出た槍、なだらかな南岳、低くなった蝶ヶ岳、高い穂高、乗鞍、
御嶽
(
おんたけ
)
、木曾駒と
雪の武石峠
(新字新仮名)
/
別所梅之助
(著)
蝶ヶ岳や常念岳は其前に稍や低いが、
大天井
(
おてんしょう
)
の一群は
流石
(
さすが
)
に高い。野口五郎岳が
蛙岩
(
げえろいわ
)
の上から頭を出している。
美ヶ原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
北アルプスの
大天井
(
おてんしょう
)
岳にどこか似ていると思いながら、
喘
(
あえ
)
ぎ喘ぎ登る、霧は大風に連れ、肉を
截
(
き
)
り
削
(
そ
)
ぐばかりの冷たさで、ヒューッと音をさせて、耳朶を掠めた、田村氏の帽子は
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
▼ もっと見る
あるいは名の知られていない高山が多い、地理書の上では有名になっていながら、山がどこに
晦
(
か
)
くれているのか、今まで解らなかったのもある——
大天井
(
おてんしょう
)
岳などはそれで——人間は十人並以上に
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
八ヶ岳と蓼科山との間に奥穂高、常念、
大天井
(
おてんしょう
)
から鹿島槍、五竜に至る北アルプスの大立物が、銀光
燦
(
さん
)
として遥かの空際を天馬の如く躍っている。籠ノ塔の後には
岩菅
(
いわすげ
)
山らしいものさえも望まれた。
釜沢行
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
草原を右に登って仙人山の頂上に立つと、東に五竜、鹿島槍の二山が仙人尾根の上に頭を
擡
(
もた
)
げ、黒部別山の右に、舟窪の尾根を超えて、
遥
(
はるか
)
に
大天井
(
おてんしょう
)
、常念あたりが朧げな姿を雲間に垣間見せていた。
黒部川を遡る
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
井
常用漢字
小4
部首:⼆
4画
“大天”で始まる語句
大天狗
大天使
大天
大天蓋
大天窓
大天馬