夜寒よざむ)” の例文
灣口わんこうづるまで、わたくし春枝夫人はるえふじん日出雄少年ひでをせうねんとを相手あひて甲板上かんぱんじやうたゞずんで、四方よも景色けしきながめてつたが、其内そのうちにネープルスかう燈光ともしびかすかになり、夜寒よざむかぜむやうにおぼえたので
夜寒よざむの夜具にちぢこまる時
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)