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外輪
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そとわ
ふりがな文庫
“
外輪
(
そとわ
)” の例文
東京名物の一銭蒸汽の桟橋につらなつて、浦安通ひの大きな
外輪
(
そとわ
)
の汽船が、時には二艘も三艘も、別の桟橋につながれてゐた時分の事である。
雪の日
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
遠くから
外輪
(
そとわ
)
の旧式の蒸汽船が古ぼけた青塗のペンキのわるく色の褪せた小さな船体を此方に見せながら、茶色の烟をあたりに漲らせつゝやつて来るのが。
ひとつのパラソル
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
修行者でも
商人
(
あきんど
)
でも宜く巡礼の姿に成って来ることが有るが、汝は手入らずの
処女
(
きむすめ
)
に
違
(
ちげ
)
えねえ、口の利き
様
(
よう
)
から
外輪
(
そとわ
)
に歩く処は、何う見ても男のようだが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
陰陽一上一下、続け打ちに五、六打合ううち、思いがけない河内房の足がツと新九郎の内股へ入って
外輪
(
そとわ
)
にぱッと蹴離したので、木剣にばかり気をとられていた彼は
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あねごとしては、オイ忠々、オイ忠的などとあっしに毒づきながら、
外輪
(
そとわ
)
に元気よく歩いた方が、どんなに似合うか知れやしねえ。……いけませんね、お守りなんか。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
外輪
(
そとわ
)
がゆるやかに胸の上に垂れ、九カラット、八カラット、順次に三、二、一カラットから、〇・八五、六五までのもの、いずれも欧州一といわれる粒
選
(
よ
)
りのダイヤばかり
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
と云うのは、これも拇指だけがズバ抜けて大きいのだが、わけても気味悪いことには、先へ行くにつれて、耳のような形に曲りはじめ、しかもその端が、
外輪
(
そとわ
)
に
反
(
そ
)
り返っているのだ。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
下まで落ちて来る間に手拍子を
丁
(
ちょう
)
と一つ打って、その手で受け止めると、右の手で水返しのあたりを
掴
(
つか
)
んで、十文字を
外輪
(
そとわ
)
にして、自分の身体を心棒に、
独楽
(
こま
)
のようにブン廻しをはじめました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
斯く堅牢に造られし盾の
外輪
(
そとわ
)
に、神工は
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
東京名物の一銭蒸汽の桟橋につらなって、
浦安
(
うらやす
)
通いの大きな
外輪
(
そとわ
)
の汽船が、時には二
艘
(
そう
)
も三艘も、別の桟橋につながれていた時分の事である。
雪の日
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
またその小さやかな水が瀬となり
瀑
(
たき
)
となり淵となつて、次第に大きくなつて、帆を浮べたり
外輪
(
そとわ
)
の小蒸汽を浮べたりしてゐるといふことが面白いではないか。
水源を思ふ
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
眉深
(
まぶか
)
にかぶっている編笠をとらないので、その
面
(
おも
)
ざしはうかがえぬが、一見、
丈
(
たけ
)
高く肩幅広く、草履をすって
外輪
(
そとわ
)
に歩いてゆく足どりなど、どうも、心得のある武士らしく思われる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“外輪”の意味
《名詞》
いくつかある輪状のものの外側の輪。
大きな輪で推進する船舶で両側または後尾に付けた輪。
車輪の外側に付ける鉄製の輪。
(出典:Wiktionary)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“外輪”で始まる語句
外輪山
外輪船
外輪型