塗薬ぬりぐすり)” の例文
旧字:塗藥
患者かんじゃおおいのに時間じかんすくない、で、いつも簡単かんたん質問しつもんと、塗薬ぬりぐすりか、※麻子油位ひましあぶらぐらいくすりわたしてるのにとどまっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
時雨堂の縁先では、銀五郎が、多市に薬風呂をつかわせて、傷の塗薬ぬりぐすりや浴衣の世話をみてやっているところだった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、竹見は、気が気でないが、相手の病院では、一向うごく気配けはいがない。でも、最後の一軒で、ようやく蛇毒じゃどくを消す塗薬ぬりぐすり小壜こびんに入れてもらうことができた。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)