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坦蕩
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たんとう
ふりがな文庫
“
坦蕩
(
たんとう
)” の例文
矧
(
いわ
)
んやこの清平の世、
坦蕩
(
たんとう
)
の時においておや。而るに
形躯
(
けいく
)
を変幻し、草木に
依附
(
いふ
)
し、天
陰
(
くも
)
り雨
湿
(
うるお
)
うの夜、月落ち
参
(
しん
)
横たわるの
晨
(
あした
)
、
梁
(
うつばり
)
に
嘯
(
うそぶ
)
いて声あり。
牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
是
(
これ
)
を
以
(
もっ
)
て
九天邪
(
きゅうてんじゃ
)
を
斬
(
き
)
るの
使
(
つかい
)
を
設
(
もう
)
け、十
地
(
ち
)
悪を罰するの
司
(
し
)
を
列
(
つら
)
ね、
魑魅魍魎
(
ちみもうりょう
)
をして以て
其奸
(
そのかん
)
を
容
(
い
)
るる無く、
夜叉羅刹
(
やしゃらせつ
)
をして
其暴
(
そのぼう
)
を
肆
(
ほしいまま
)
にするを得ざらしむ。
矧
(
いわ
)
んや
此
(
こ
)
の
清平
(
せいへい
)
の世
坦蕩
(
たんとう
)
のときにおいてをや。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
坦
漢検準1級
部首:⼟
8画
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
“坦”で始まる語句
坦々
坦
坦道
坦懐
坦途
坦夷
坦庵
坦率
坦夫
坦懷