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坤軸
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こんじく
ふりがな文庫
“
坤軸
(
こんじく
)” の例文
以前はこれが一面の目を驚かすものだったが、何の年かの大地震に、
坤軸
(
こんじく
)
を覆して、左右へ裂けたのだそうである。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かの
鰲背
(
ごうはい
)
を
聚
(
あつ
)
めて丘の如く、その
勢
(
いきほひ
)
を
拒
(
ふせ
)
がんと為れど、触るれば払ひ、当れば
飜
(
ひるがへ
)
り、長波の
邁
(
ゆ
)
くところ
滔々
(
とうとう
)
として破らざる
為
(
な
)
き
奮迅
(
ふんじん
)
の力は、両岸も為に震ひ、
坤軸
(
こんじく
)
も為に
轟
(
とどろ
)
き
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
だんだん足場を取り除けば次第次第に
露
(
あら
)
わるる一階一階また一階、五重
巍然
(
ぎぜん
)
と
聳
(
そび
)
えしさま、金剛力士が魔軍を
睥睨
(
にら
)
んで十六丈の姿を現じ
坤軸
(
こんじく
)
動
(
ゆる
)
がす足ぶみして
巌上
(
いわお
)
に突っ立ちたるごとく
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
富士の雪は夕陽に映るとき、最も美しく候、ここはなお雪がふらず、白峰
颪
(
おろし
)
は大抵一日おき位に、午後より夕まで、または夕より十二時頃まで、
凄
(
すさ
)
まじき音をたて、この夜
坤軸
(
こんじく
)
を砕く大雪崩の
雪の白峰
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
地を
坤軸
(
こんじく
)
から
掘覆
(
ほりかえ
)
して、
将棊倒
(
しょうぎだおし
)
に
凭
(
よ
)
せかけたような、あらゆる峰を
麓
(
ふもと
)
に
抱
(
いだ
)
いて、折からの
蒼空
(
あおぞら
)
に、雪なす袖を
飜
(
ひるがえ
)
して、軽くその
薄紅
(
うすくれない
)
の合歓の花に乗っていた。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
暴雨
沃
(
そそ
)
ぎて天地鳴動し、
坤軸
(
こんじく
)
も折るるかと
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“坤軸”の意味
《名詞》
坤軸(こんじく)
想像上の大地を貫通する軸。地軸。
(出典:Wiktionary)
坤
漢検準1級
部首:⼟
8画
軸
常用漢字
中学
部首:⾞
12画
“坤”で始まる語句
坤
坤竜
坤竜丸
坤方
坤兌
坤吟
坤度
坤河
坤為
坤道