トップ
>
地合
>
じあい
ふりがな文庫
“
地合
(
じあい
)” の例文
着物の
地合
(
じあい
)
につきていへば
縮緬
(
ちりめん
)
の如きは月並なり。食物についていへば砂糖蜜などを多く入れてむやみに甘くしたるは月並なり。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そうして宗助の持って帰った
銘仙
(
めいせん
)
の
縞柄
(
しまがら
)
と
地合
(
じあい
)
を
飽
(
あ
)
かず
眺
(
なが
)
めては、安い安いと云った。銘仙は全く
品
(
しな
)
の
良
(
い
)
いものであった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
酒は大好きで、常に一斗二三升も入るかと思う
大瓢箪
(
おおひょうたん
)
を携え来り、それに入れて遣るとすぐに持って帰る。衣類は着けているが、
地合
(
じあい
)
も
縞目
(
しまめ
)
も見えぬほど汚れていた。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
するとハンカチの
地合
(
じあい
)
を窓のあかりに
透
(
すか
)
して見ていた踊子の一人が爺さんの姿を見るや否や
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
小林はホームスパンみたようなざらざらした
地合
(
じあい
)
の
背広
(
せびろ
)
を着ていた。いつもと違ってその
洋袴
(
ズボン
)
の折目がまだ少しも
崩
(
くず
)
れていないので、誰の眼にも
仕立卸
(
したておろ
)
しとしか見えなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“地”で始まる語句
地
地面
地方
地上
地獄
地震
地下
地主
地平線
地味