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土塵
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つちぼこり
ふりがな文庫
“
土塵
(
つちぼこり
)” の例文
微
(
すこ
)
し風が吹いて
土塵
(
つちぼこり
)
の
起
(
た
)
つ日でしたから、
乾燥
(
はしゃ
)
いだ砂交りの灰色な土を
踏
(
ふん
)
で、小諸をさして出掛けました。母親は新しい
手拭
(
てぬぐい
)
を
冠
(
かぶ
)
って
麻裏穿
(
あさうらばき
)
。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
歩調を
揃
(
そろ
)
えた靴の音が起った。カアキイ色の服を着けた新兵はゾロゾロ窓の側を通った。
金目垣
(
かなめがき
)
一つ隔てた外は直ぐ往来で、暗い
土塵
(
つちぼこり
)
が家の内までも入って来た。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
馬博士は帽子を
掴潰
(
つかみつぶ
)
して
狂人
(
きちがい
)
のように振回す。樺は奮進の勢に乗って、
凄
(
すさま
)
じく
土塵
(
つちぼこり
)
を蹴立てました。それと覚った源が満身の怒気は、一時に頭へ衝きかかる。
如何
(
いかん
)
せん、樺は
驀地
(
まっしぐら
)
。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それは海の口村で殿下の
御着
(
おちゃく
)
を報せるのでした。物売る店の
辺
(
あたり
)
から岡つづきの谷の人は北をさして走ってまいります。川上から来た小学生徒の一隊は
土塵
(
つちぼこり
)
を起てて、
馳走
(
かけあし
)
で源の前を通過ぎました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
やがて馬の姿も黄色い
土塵
(
つちぼこり
)
の中に隠れて見えなくなりました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“土”で始まる語句
土産
土
土地
土塀
土間
土器
土手
土瓶
土堤
土耳古