国籍こくせき)” の例文
旧字:國籍
この島にあるかぎりはぼくは連盟をもって僕の国籍こくせきとする、それでなければ長い長いあいだの洞窟生活どうくつせいかつができべきはずがない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そこで一同は、作戦をこらすために、かたすみへって凝議ぎょうぎをしたうえ、おのおの国籍こくせき本名ほんみょうをあからさまに記入きにゅうしてやった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして国籍こくせきを持たない家族が、財産上にも生命上にも、日本の政府から保護を受け得ないことを考えた。
かれらはこの陰気いんきな、国籍こくせきもわからないふねちかくに停泊ていはくしているふねがありましたから、ようすをきこうとそのふねちかづいて、乗組人のりくみにんに、「あのふねはどこのふねらないか。」
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その他の少年をいちいち紹介しょうかいするために、国籍こくせき年齢ねんれいを左に略記りゃっきする。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)