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囈語
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げいご
ふりがな文庫
“
囈語
(
げいご
)” の例文
囈語
(
げいご
)
は口部の神経だけ醒覚したるなり。あるいは手足の運動神経のみ醒覚して、耳、目、鼻、口等の神経なお睡眠せることあり。眠中の歩行、これなり。
妖怪学
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
しかれども恐らくはその解釈は怪の一字を解し得ざるべく、しからざれば一字一句
金鉄
(
きんてつ
)
の如く緻密に
泰山
(
たいざん
)
の如く動かざる蕪村の筆力を知らざる者の
囈語
(
げいご
)
のみ。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
而
(
しか
)
して予が生涯の唯一の記念たる、この数枚の遺書をして、空しく狂人の
囈語
(
げいご
)
たらしむる事勿れ。
開化の殺人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
講談の
囈語
(
げいご
)
にて終るべきものとは思はず、正統非正統の論争、遂に黒白を分つの要あるを知らず、吾人の前に
横
(
よこた
)
はれる実際問題の、斯くの如く重大なる者あるを軽んじて
一種の攘夷思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
他方には理性の批判に
堪
(
た
)
えないどころか普通の常識にも負くるような、愚劣低級な
囈語
(
げいご
)
を
以
(
もっ
)
て、神懸りの産物なりと唱え、大なり、小なり始末に負えぬ特殊部落を作って
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
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そして彼らは、前時代の穏和な
囈語
(
げいご
)
者らを、空想的な理想主義者らを、人道主義の思想家らを、ただに軽蔑するだけでは満足しないで、社会に害毒を流す者と見なしていた。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ハイネが静夜の星を仰いで蒼空における金の
鋲
(
びょう
)
といったが、天文学者はこれを詩人の
囈語
(
げいご
)
として一笑に附するのであろうが、星の真相はかえってこの一句の中に現われているかも知れない。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
死の前三日間は母国語をもって
囈語
(
げいご
)
を発し昏睡を続けていられましたが、死の直前意識は極めて明瞭に返り、当地の言葉をもってロゼリイス姫並びに父君エフィゲニウス氏に告別の辞を述べられ
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
こんな
傍若無人
(
ぼうじゃくぶじん
)
の
囈語
(
げいご
)
を吐いて
独
(
ひと
)
りで
恐悦
(
きょうえつ
)
がるのである。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一夜例の如く発熱詩の如く
偈
(
げ
)
の如き
囈語
(
げいご
)
一句二句
重畳
(
ちょうじょう
)
して来る、一たび口を出づれば
復
(
また
)
記する所なし。中につきて僅かに記する所の一、二句を取り補ふて四句となす。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
たまたま背後の支配霊達が、
何等
(
なんら
)
かの通信を行うことはありても、その内容は通例
末梢
(
まっしょう
)
的の
些事
(
さじ
)
にとどまり、時とすれば取るに足らぬ
囈語
(
げいご
)
やら、とり止めのない
出鱈目
(
でたらめ
)
やらでさえもある。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
“囈語”の意味
《名詞》
寝言。譫言。
戯言。
(出典:Wiktionary)
囈
漢検1級
部首:⼝
21画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“囈”で始まる語句
囈言
囈
囈口