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嘲弄
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からか
ふりがな文庫
“
嘲弄
(
からか
)” の例文
「まあ、待ち給え、そんなこと云ったって、君は一体誰のお蔭で今日まで生きて来たのかね」静三は熱狂する甥をふと
嘲弄
(
からか
)
ってみたくなった。
昔の店
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
「お
駒
(
こ
)
ちやん、おいとしぼや。……」なぞと、お駒を
嘲弄
(
からか
)
ふものもあつたが、お駒は洒々として、襷がけで働いてゐた。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
食卓語
(
テエブルスピーチ
)
は巧くやつて
退
(
の
)
けたし、
加之
(
おまけ
)
に
美味
(
うま
)
い七面鳥は食べたしするので、ル氏は顔に似合はずその晩は上機嫌だつた。で、一言爺さんに
嘲弄
(
からか
)
つてみた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「アハハハ。お前達に肝を取られるような間抜じゃない。今のは
鳥渡
(
ちょっと
)
嘘を
吐
(
つ
)
いて
嘲弄
(
からか
)
ったのさ。
態
(
ざま
)
を見ろヤイ」
猿小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
萠円山人
(著)
⦅こんなものあ、別に珍らしくもなんともないぢやないか? 一日に十ぺんだつてこんな草なら見てゐらあな、何が不思議なもんか? あの悪魔づらめが、ひとを
嘲弄
(
からか
)
ひくさるのぢやないかしらん?⦆
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
「あたしを
嘲弄
(
からか
)
うの?」
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
お光は一時
嘲弄
(
からか
)
はれてゐるのではないかと思つたが、あとさきの文句より推すと、眞面目であることが窺はれる。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
こんな風に
遇
(
あ
)
う者も遇う者も皆姫を気違いか馬鹿扱いにして、散々
嘲弄
(
からか
)
ってはお
銭
(
あし
)
を持って行ってしまったから、一時間と経たぬうちに姫の財布はすっかり空っぽになってしまった。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
お駒が酒のお酌か何かに道臣の
居室
(
ゐま
)
へ入つて、長いこと
密々話
(
ひそ/\ばなし
)
なぞしてゐる時、定吉は別に何事をも感ぜぬらしく、竹丸を
嘲弄
(
からか
)
つたりして面白さうにしながら
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
私はちょっとの
間
(
ま
)
変に
可笑
(
おか
)
しくなった。この場合に似合わしくない話だけれども事実であった。何だかお伽話にある獅子の王様が、狐に
嘲弄
(
からか
)
われている芝居を見るような気がしたからである。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
二十歳
(
はたち
)
から呑んだらえゝ、十七ではまだ早い。」と、お駒は圓い眼に
媚
(
こび
)
を
湛
(
たゝ
)
へて
嘲弄
(
からか
)
ふやうに言つた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
笑ひながら千代松の
嘲弄
(
からか
)
ふのを、お駒は眞面目に受けて首を振つてゐた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
臺所の方では、猪之介が何やら言つて下女を
嘲弄
(
からか
)
つてゐるのが聞えた。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
嘲
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“嘲弄”で始まる語句
嘲弄的
嘲弄者
嘲弄侮慢