“嘉(よろこ)” の例文
燈に丁字頭(ちょうじがしら)が立つと銭を儲けるとて拝し、鵲(かささぎ)が噪(さわ)げば行人至るとて餌をやり、蜘蛛が集まれば百事嘉(よろこ)ぶとてこれを放つ、瑞(ずい)は宝なり、信なり。
それ律は大法を設け、礼は人情に順(したが)う。民を斉(ととの)うるに刑を以てするは礼を以てするに若(し)かず。それ天下有司に諭し、務めて礼教を崇(たっと)び、疑獄を赦(ゆる)し、朕が万方(ばんぽう)と与(とも)にするを嘉(よろこ)ぶの意に称(かな)わしめよと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)