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吹捲
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ふきま
ふりがな文庫
“
吹捲
(
ふきま
)” の例文
ちょいと
雛形
(
みほん
)
がこんなもの。三十余人の貧民等、暴言を並べ、
気焔
(
きえん
)
を吐き、嵐、
凩
(
こがらし
)
、
一斉
(
いっとき
)
に
哄
(
どっ
)
と荒れて
吹捲
(
ふきま
)
くれば、花も、もみじも、ちりぢりばらばら。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何もかもを、滅茶苦茶に
打毀
(
うちこわ
)
して了い度いような、狂的な焦燥が、嵐のように全神経を
吹捲
(
ふきま
)
くるのであった。そして博士は、私のその感動を、私の幾十倍の激しさで感じていたに相違ない。
三稜鏡:(笠松博士の奇怪な外科手術)
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
こういう時は、その粉雪を、
地
(
じ
)
ぐるみ
煽立
(
あおりた
)
てますので、下からも吹上げ、左右からも
吹捲
(
ふきま
)
くって、よく言うことですけれども、
面
(
おもて
)
の向けようがないのです。
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
は、
其
(
そ
)
の
粉雪
(
こゆき
)
を、
地
(
ぢ
)
ぐるみ
煽立
(
あふりた
)
てますので、
下
(
した
)
からも
吹上
(
ふきあ
)
げ、
左右
(
さいう
)
からも
吹捲
(
ふきま
)
くつて、よく
言
(
い
)
ふことですけれども、
面
(
おもて
)
の
向
(
む
)
けやうがないのです。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
捲
漢検準1級
部首:⼿
11画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消