只一たゞひと)” の例文
したが、このこひ一卷ひとまき只一たゞひとらはぬことゝいふは、表紙おもてがみがまだかず、うつくしうぢてもい。うをはまだ沖中おきなかにぢゃ。
女子をなごいのち只一たゞひとつの戀、あらゆる此世の望み、樂み、さてはいうにやさしき月花つきはなの哀れ、何れ戀ならぬはなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
針鼠はりねずみ針鼠はりねずみたゝかつてゐました、それがあいちやんには、二ひき針鼠はりねずみの一ぴき針鼠はりねずみいやうに使つかつて、たがひ勝負しやうぶあらそつてるやうにえました、只一たゞひと厄介やくかいことには
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)