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只一
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たゞひと
したが、
此戀の
一卷に
只一つ
足らはぬことゝいふは、
表紙がまだ
附かず、
美しう
綴ぢても
無い。
魚はまだ
沖中にぢゃ。
女子の
命は
只一つの戀、あらゆる此世の望み、樂み、さては
優にやさしき
月花の哀れ、何れ戀ならぬはなし。
針鼠は
他の
針鼠と
鬪つてゐました、それが
愛ちやんには、二
疋の
針鼠が
他の一
疋の
針鼠を
好いやうに
使つて、
互に
勝負を
爭つてるやうに
見えました、
只一つ
厄介な
事には