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古袷
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ふるあはせ
ふりがな文庫
“
古袷
(
ふるあはせ
)” の例文
わけても美しいお北が見る影もない
古袷
(
ふるあはせ
)
に包まれて、人の足音に
脅
(
おび
)
えるやうに、部屋の隅に小さくなつて居るのは、平次の眼にも物哀れに映ります。
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又、去年の一夏、健が到頭
古袷
(
ふるあはせ
)
を着て過した事、それで左程暑くも感じなかつたといふ事なども、
渠
(
かれ
)
自身の口から聞いてゐたが、村の噂はそれだけではなかつた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
脱
(
ぬが
)
せ
古袷
(
ふるあはせ
)
一枚
錢
(
ぜに
)
三百文與へて
何國
(
いづく
)
へなりと
出行
(
いでゆく
)
べしと
勘當
(
かんだう
)
なしければ番頭若い者等
種々
(
いろ/\
)
詫言
(
わびごと
)
すると雖も吉右衞門承知せず
其儘
(
そのまゝ
)
古河へ歸りけり依て吉之助は
今更
(
いまさら
)
途方
(
とはう
)
に
昏
(
くれ
)
此體
(
このなり
)
にては
所詮
(
しよせん
)
初瀬留にも
逢
(
あは
)
れず死ぬより外に
詮術
(
せんすべ
)
なしと
覺悟
(
かくご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
庭から直ぐ入つて、平次は死骸の枕許に
膝行
(
ゐざ
)
り寄りました。至つて粗末な布團の上に着換へさせたとは名ばかりの
古袷
(
ふるあはせ
)
、手習机の上に線香と水だけ供へてあるのも哀れです。
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
袷
漢検準1級
部首:⾐
11画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代