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口輪
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くちわ
ふりがな文庫
“
口輪
(
くちわ
)” の例文
口輪
(
くちわ
)
からふり飛ばされて、しりもちをついたり、また
空走
(
からばし
)
り(試走)の
駒
(
こま
)
が、やんごとなき御座の正面で、ゆうゆうと
尿
(
いばり
)
をしたりすることである。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なに、カピ、ゼルビノ、ドルスに
口輪
(
くちわ
)
をはめろとおっしゃるか」親方は
巡査
(
じゅんさ
)
に向かって言うよりも、むしろ見物に対して聞こえよがしにさけんだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そして、謙信はといえば、そこへ逸早く、鬼小島弥太郎が、拾い馬の
口輪
(
くちわ
)
をつかんで曳き寄せて来たので、その背へ跳び乗るが早いか一鞭加えて
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
権力
(
けんりょく
)
を代表せられる
令名
(
れいめい
)
高き
閣下
(
かっか
)
は、わたくしの
一座
(
いちざ
)
の
俳優
(
はいゆう
)
どもに、
口輪
(
くちわ
)
をはめろというご
命令
(
めいれい
)
でございますか」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
藤吉郎は、翌日、郎党ひとりに馬の
口輪
(
くちわ
)
を
把
(
と
)
らせ、ただ一名、焼け野原をトコトコ駈けて、高岡城の
濠際
(
ほりぎわ
)
まで来た。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
あしたもしカピが
芝居
(
しばい
)
の
最中
(
さいちゅう
)
に、
口輪
(
くちわ
)
を食い切るようなことがあるといけませんから、まえからそれをはめておいて
慣
(
な
)
らしてやらないでもいいでしょうか。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
その馬の
口輪
(
くちわ
)
は、迎えに走った子息利長が握って、親切にみずから案内して来たのである。供の八騎は、中門外に残して来たとみえ、これは勝家一騎だった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『参っておりましたが、こよいは、平太がお
口輪
(
くちわ
)
をとって帰るからと——先に、やしきへ、帰しました』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、小姓にいいつけ、自身の愛馬をもって、勝家にすすめた上、ふたたび利長に
口輪
(
くちわ
)
を取らせて
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、自身、秀吉の馬の
口輪
(
くちわ
)
を取った。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々