“反(かえり)” の例文
小菅へ行く度に、往(いき)にも反(かえり)にも僕はこの障子の前を通るのを楽にしていた。そしてこの障子の口に娘が立っていると、僕は一週間の間何となく満足している。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ここにおいてか警察部長(チーフコンステーブル)は万一をおもんぱかり、彼に向かってせつに集会を中止せんことを求めたけれども、元来彼ロイド・ジョージは、自ら反(かえり)みて縮(なお)からずんば褐(かつ)寛博(かんぱく)といえども吾(われ)惴(おそれ)ざらんや
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)