南無三寶なむさんばう)” の例文
新字:南無三宝
南無三寶なむさんばうした。ぶく/\のし/\と海坊主うみばうず。が——あゝ、これ元來ぐわんらい懸念けねんした。みちしようにあたつたり。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はいて今より何所へゆくのだと聞れて久兵衞は南無三寶なむさんばうとがめられしか最早もはやかくなる上は是非に及ばずどく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それ、あたまあぶないわ。」「合點がつてんだ。」といふしたから、コツン。おほゝゝほ。「あゝ殘念ざんねんだ、後姿うしろすがただ。いや、えりあししろい。」といふところを、シヤンに振向ふりむかれて、南無三寶なむさんばう
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)