“区劃(くぎり)” の例文
旧字:區劃
一坂(ひとさか)戻って、段々にちょっと区劃(くぎり)のある、すぐに手を立てたように石坂がまた急になる、平面な処で、銀杏(いちょう)の葉はまだ浅し、樅(もみ)、榎(えのき)の梢(こずえ)は遠し、楯(たて)に取るべき蔭もなしに
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
磐面(ばんめん)には花(はな)を摘(つ)んだ、大輪(だいりん)の菫(すみれ)と鼓草(たんぽゝ)とが、陽炎(かげらふ)の輝(かゞや)く中(なか)に、鼓草(たんぽゝ)は濃(こ)く、菫(すみれ)は薄(うす)く、美(うつく)しく色(いろ)を分(わか)つて、十二輪(じふにりん)、十二輪(じふにりん)、二十四輪(にじふしりん)の駒(こま)なるよ……向(むか)ふ合(あ)はせに区劃(くぎり)を隔(へだ)てゝ、二輪(にりん)、一輪(いちりん)、一輪(いちりん)
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)