北斗星ほくとせい)” の例文
おおぐまぐま北斗星ほくとせいなどをるのだよ。それに、もっととお海王星かいおうせいが、くもがなくてえるといいね。」と、けんちゃんが、さもたのしそうに、いいました。
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
北斗星ほくとせいがかがやいておる。それをあてにどこまでも逃げてゆくがよい。南も東も蓮池はすいけほとりも、寺の近くにも、賊兵の影が道をふさいでいる。逃げる道は、西北しかない。それも今のうちじゃ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「全くわからない。とまっていることはわかるが、自記航路計がくるってしまって、どの地点にいるのだかわからないのだ。やがて夜にでもなって北斗星ほくとせいが出てくれば、六分儀ろくぶんぎでもって測定できるだろうがネ」
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
北斗星ほくとせいぜん、横はる大熊星だいいうせいもなにかあらむ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そらは無月むげつ紺紙こんしはくをふきちらしたかのごとき星月夜ほしづきよ、——五遊星ゆうせい北極星ほっきょくせい北斗星ほくとせい、二十八宿星しゅくせい、その光芒こうぼうによって北条流ほうじょうりゅう軍学の星占ほしうらないをたてているらしい昌仙しょうせんは、しばらくあってのち
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)