トップ
>
効性
>
かいしょう
ふりがな文庫
“
効性
(
かいしょう
)” の例文
と見ると、
丸髷
(
まるまげ
)
の女が、その
緋縮緬
(
ひぢりめん
)
の
傍
(
そば
)
へ
衝
(
つ
)
と寄って、いつか、肩ぬげつつ裏の
辷
(
すべ
)
った
効性
(
かいしょう
)
のない羽織を、上から引合せてやりながら
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ええ、
効性
(
かいしょう
)
がないもんですから、いつお出でたんですの」おひろは銚子を取り上げながら辰之助に聞いたりした。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
帳場に横向きになって、
拇指
(
おやゆび
)
の腹で、ぱらぱらと帳面を繰っていた、
肥
(
ふと
)
った、が
効性
(
かいしょう
)
らしい、
円髷
(
まるまげ
)
の女房が、
莞爾
(
にっこり
)
目迎
(
むか
)
えたは
馴染
(
なじみ
)
らしい。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
母親に来ていてもらってもいいと言っていたお袋の
言
(
ことば
)
を
憶
(
おも
)
い出したが、
効性
(
かいしょう
)
のない母親が、手も口も
喧
(
やかま
)
しい、あの人たちのなかにいられそうにも思えなかった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
いや、もう、人様の事をお案じ申すという
効性
(
かいしょう
)
もござりません。……お助けを被りました御礼を先へ申さねばなりませんのでござりました。はい、先刻は何とも早や、お
庇
(
かげ
)
で助かりました。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
効
常用漢字
小5
部首:⼒
8画
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
“効”で始まる語句
効
効目
効験
効果
効能
効力
効々
効無
効驗
効能書