そう)” の例文
しん身に十余そうこうむり、自ら馬上にくびはぬ。あんいよいよせまりて、燕王に北坂ほくはんう。安のほこほとんど王に及ぶ。燕の番騎指揮ばんきしき王騏おうき、馬を躍らせて突入し、王わずかに脱するを得たり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
辺鄙へんぴにはなお残れるにや、江戸にはこの流名きこゆることなし……とあるとおりに、月輪軍之助の祖月輪将監しょうげんは、根岸兎角ひらくところの微塵流から出てのちに、北陬ほくすうにうつり住んで別に自流をそう
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)