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判
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はっ
ふりがな文庫
“
判
(
はっ
)” の例文
船員たちは歓声をあげながら、舷側に殺到して海面を眺めた、——その時、不意に濃霧が切れて、斜陽を決びた流血船の姿が
判
(
はっ
)
きりと見えた。
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それらは
判
(
はっ
)
きりしていないが、要するにそのあたりは冬木立もあるような人家の建てこんでいないところであることさえ判ればよいのである。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
思うに三島の夙は、まだ分業の
判
(
はっ
)
きりせぬ前に、皮細工をやっていた為に穢多になったのでありましょう。紀伊那賀郡の狩宿も皮多だとの事ですが、これも同じ結果でありましょう。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「こりゃ文章になっておらん。第一これじゃ時間の順序が立っていないじゃないか。それに場所も
判
(
はっ
)
きりしない。」
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
あの海坊主を射った時、ちょっと霧が切れて、流血船が
判
(
はっ
)
きり見えたでしょう? 船長、あの時僕は、流血船の
吃水
(
きっすい
)
がいやに深いのに気がついたんです。
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
それが地上にいかにも明白な色彩を画して
判
(
はっ
)
きりと目に
映
(
うつ
)
るところを言ったのがこの句である。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
香苗はそれを
判
(
はっ
)
きりと聞いた、言葉の意味は本当には分らなかったが、なにかしらん罪深い、禁断の
帷
(
とばり
)
の奥をいきなりあけて見せられたような、胸苦しい
羞恥
(
しゅうち
)
と
忿
(
いか
)
りに身の震えるのを覚えた。
城中の霜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
川本は
判
(
はっ
)
きり海坊主だと云った。
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“判”の意味
《名詞》
(ハン)判断。判定。
(ハン)判決。
(ハン)判子。印判。
(ハン)書き判。花押。
(ハン、バン)判型。紙や書籍の大きさ。
(出典:Wiktionary)
判
常用漢字
小5
部首:⼑
7画
“判”を含む語句
判然
評判
判明
審判官
判官
審判
大評判
裁判所
論判
連判状
談判
判別
直談判
平判官康頼
印判
審判者
判断
裁判
裁判官
小判形
...