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出格子
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でごうし
ふりがな文庫
“
出格子
(
でごうし
)” の例文
入口の左手が一間の
欞子窓
(
れんじまど
)
になっていて、自由に手の入るだけの荒い
出格子
(
でごうし
)
の奥に
硝子戸
(
ガラスど
)
が立っていて、下の方だけ
擦
(
す
)
り
硝子
(
ガラス
)
をはめてある。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
軒の
垂木
(
たるき
)
までも
漆喰
(
しっく
)
いで包んだ土蔵作りの店の構え、太い角材を惜しげもなく使った
頑丈
(
がんじょう
)
な
出格子
(
でごうし
)
、重い丸瓦でどっしりとおさえた
本葺
(
ほんぶ
)
きの
甍
(
いらか
)
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私もこれは
好
(
い
)
いと思い、早速行って見ますと、なるほど、これは格好、往来に向いて
出格子
(
でごうし
)
の窓などがあり、茶屋町の裏町になった横丁だが四方も物静かで
幕末維新懐古談:72 総領の娘を亡くした頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
あまりのうるささに、彼は街道風な
出格子
(
でごうし
)
の二階の見える旅籠屋の入り口をさして逃げ込んだくらいだ。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
で——軒から軒の浅黄
暖簾
(
のれん
)
や、
紅
(
べ
)
ン
殻
(
がら
)
色の
出格子
(
でごうし
)
のうちから
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
格
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲