“出府:しゅっぷ” の例文
“出府:しゅっぷ”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂2
三遊亭円朝1
久生十蘭1
吉川英治1
森田草平1
“出府:しゅっぷ”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸1.6%
歴史 > 伝記 > 個人伝記0.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ついては、としも押しつまりましたし、久々で御健勝の体をも仰ぎ申したく、近く歳暮せいぼの儀をかねて、出府しゅっぷいたすつもりです。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「源右衛門は門内の花屋定吉の甥で、叔父をたよって出府しゅっぷいたした者でござりますが、そのころ丁度寺男に不自由して居りましたので、定吉の口入れで一昨年から勤めさせて居りました」
半七捕物帳:66 地蔵は踊る (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
故に黒田の殿様が江戸出府しゅっぷあるいは帰国の時に大阪を通行する時分には、先生は屹度きっと中ノ嶋なかのしまの筑前屋敷に伺候しこうして御機嫌ごきげんを伺うと云う常例であった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
が、その年の暮に大石内蔵助が、かねて城明渡しの際恩顧おんここうむった幕府の目附方へ御礼かたがた、お家の再興を嘆願するために、番頭ばんがしら奥野将監おくのしょうげんと手をたずさえて出府しゅっぷした際
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
それからというものはる事なす事いすかはし所詮しょせん田舎ではかんと見切って出府しゅっぷいたしたのじゃが、別に目的もないによって、先ず身の上を御依頼申すところは、龜甲屋様と存じて根岸をお尋ね申した処
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ところで、なぜこんな事件が起ったかというと、この宗旨の本山の方に何か面倒な事件があって、こんにちのことばでいえば、本山擁護派と本山反対派の二派にわかれて暗闘を始めていたというわけなんです。それがだんだんに激しくなって、本山の方からも幾人かの坊主が出府しゅっぷして、江戸の末寺を説き伏せようとする。
半七捕物帳:25 狐と僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いかにもその通り、手前の心痛もひとえにその点にかかわりますので、なんとかして一日も早く探しだしたいと存じ、なにか手がかりでもと、萩之進の屋敷にまいりまして、文庫、手筥などを探しましたところ、江戸洲崎へ行くという意味の書きおきがござりましたので、間をおかず出府しゅっぷいたしまして、とるものもとりあえず深川へまいり、洲崎一帯を手をつくして探しましたが、いっこうそれらしい手がかりもなく、すでに今日で十二日、むなしくかかとをへらして駈けまわるばかり。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)