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凄風
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せいふう
涼風ならぬ一陣の
凄風、三人のひっさげ
刀にメラメラと赤暗い
灯影を
揺がした
出会い
頭——とんとんとんと
柔かい女の足音、部屋の前にとまって両手をついた。
支那の
怪物………私は例の好奇心に促されて、一夜を
彼の空屋に送るべく決心した。で、
更に
委しく
其の『
鬼』の有様を
質すと、
曰く、半夜に
凄風颯として至る。
間広き旅店の客少なく、夜半の鐘声
森として、
凄風一陣身に染む時、長き廊下の最端に、
跫然たる足音あり
寂寞を破り近着き
来りて、黒きもの
颯とうつる障子の外なる幻影の
と見えたのも一瞬のこと、いつのまにか、宋江と
戴宗の姿は消えて
失くなっている。
修羅の中には二つの
莚だけで、あとはさながらただ戦場の
凄風にひとしい。
と、一陣二百人ほどは、尊氏のまわりをかこんで、
凄風の中に、そそけ立ッた。