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円窓
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まるまど
ふりがな文庫
“
円窓
(
まるまど
)” の例文
そして城代左近将監は、
円窓
(
まるまど
)
ちかくに端座して、てあんどんのかたわらで書見に余念もなく、はいってきた新之丞を見ると
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「いき」な建築は
円窓
(
まるまど
)
と
半月窓
(
はんげつまど
)
とを許し、また床柱の曲線と
下地窓
(
したじまど
)
の竹に
纏
(
まと
)
う
藤蔓
(
ふじづる
)
の
彎曲
(
わんきょく
)
とを
咎
(
とが
)
めない。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
同様
(
おなじよう
)
に
手燭
(
てしょく
)
を外に置いて内へ入って
蹲踞
(
しゃが
)
んでいながら、思わず前の
円窓
(
まるまど
)
を見て、フト一ヶ月ばかり前に見た怪しき老婆を
思出
(
おもいだ
)
した、さあ気味が悪くなって
堪
(
たま
)
らないが
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
倉田工業から電車路に出ると、その一帯は「
色街
(
いろまち
)
」になっていた。電車路を挾んで両側の小路には
円窓
(
まるまど
)
を持った待合が並んでいる。夜になると夜店が立って、にぎわった。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
これが
円窓
(
まるまど
)
だ。それからグーセフの眼には、隣の釣床に寝ているパーヴェル・イヴァーヌィチの姿が、だんだん見分けがついて来る。この男は坐って眠っている。横になると息が詰まるのだ。
グーセフ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
A中尉は軽がると受け流したまま、
円窓
(
まるまど
)
の外を眺めていた。円窓の外に見えるのは雨あしの長い海ばかりだった。しかし彼はしばらくすると、
俄
(
にわ
)
かに何かに
羞
(
は
)
じるようにこうY中尉に声をかけた。
三つの窓
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
持って来た
手燭
(
てしょく
)
は便所の外に置いて、内へ入った、便所の内というのも、例の上方式の前に
円窓
(
まるまど
)
があって、それに
簾
(
すだれ
)
が
懸
(
かか
)
っている、
蹲踞
(
しゃが
)
んでいながら
寝
(
ね
)
むいので何を考えるでもなく
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
円
常用漢字
小1
部首:⼌
4画
窓
常用漢字
小6
部首:⽳
11画
“円”で始まる語句
円
円髷
円座
円柱
円顔
円朝
円形
円味
円屋根
円卓