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其室
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そこ
ふりがな文庫
“
其室
(
そこ
)” の例文
其室
(
そこ
)
にはその
内儀
(
おかみ
)
さんのペートン(
蓮顕
(
れんげん
)
)という女がやはりダージリンから一緒に来て居る。私はじきに知りましたけれども先方では全く知らない様子。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
みのるは
其室
(
そこ
)
を出て
彼方此方
(
あちこち
)
と師匠の姿を求めてゐるうちに、中途の薄暗い内廊下で初めて師匠に出逢つた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
「わかっておる」
其室
(
そこ
)
に、龍造寺主計がいることを忘れたらしく、声が、感情をのせて、ふるえてきた。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
九時半頃、秋野教師が遅刻の
弁疏
(
いひわけ
)
を
為
(
し
)
い/\入つて来て、何時も
其室
(
そこ
)
の柱に懸けて置く黒繻子の袴を穿いた時は、後から/\と来た新入生も大方来尽して、職員室の中は
空
(
す
)
いてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一人の女がいいだしたので、皆んなが寝室へ行って戸をあけると、
其室
(
そこ
)
は鎧戸を閉め
窓布
(
リドオ
)
を引きおろしてあるものだから、真暗で見分けがつかない。今の女がじっと耳を傾けていたが
老嬢と猫
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
事
露
(
あら
)
はれて国法に
背
(
そむ
)
きたる罪を問はれなばそれまでなりと、深く地を掘りて密室をその
中
(
うち
)
に造り設け、
表面
(
うわべ
)
は
那処
(
いずく
)
へか棄てたるやうにもてなして父をば
其室
(
そこ
)
に忍ばせ置き、なほ孝養を尽しける。
印度の古話
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
其室
(
そこ
)
は、すべてのものが几帳面に整頓されていた。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
其室
(
そこ
)
の、うす赤く陽に染んだ畳に。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
プセットが
其室
(
そこ
)
に見えないのだ。
老嬢と猫
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後