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充満
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いつぱい
ふりがな文庫
“
充満
(
いつぱい
)” の例文
旧字:
充滿
あの
方
(
かた
)
は大きい
柳行李
(
やなぎがうり
)
に
充満
(
いつぱい
)
あつたあなたの
文
(
ふみ
)
がらをあなたの先生の
処
(
ところ
)
へ持つて行つて焼いたと云ふこと、こんなことでした。
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
貢さんは
何時
(
いつ
)
も聞く阿母さんの話だけれど、今日は
冷
(
つめ
)
たい沼の水の
底
(
そこ
)
の底で聞かされた様な気がして、小供心に頼り無い沈んだ
悲哀
(
かなしみ
)
が
充満
(
いつぱい
)
に成つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
そして夕方には、広い玄関も殆ど
充満
(
いつぱい
)
になつて、私は往来にまで履物を並べた。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
水谷は頭に
腫物
(
おでき
)
の跡が
充満
(
いつぱい
)
ある、
何時
(
いつ
)
も口から
涎
(
よだれ
)
の伝はつて居る厭な厭な子でした。そして水谷は子供のくせに
千筋縞
(
せんすぢしま
)
の
双子織
(
ふたこおり
)
の着物を着て居ました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
文庫の中には保雄と美奈子の十年前の恋の手紙が
充満
(
いつぱい
)
収めてある。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
▼ もっと見る
そして
家
(
うち
)
の左の方は
加茂川
(
かもがは
)
なのです。
綺麗
(
きれい
)
な川なのですよ、白い石が
充満
(
いつぱい
)
あつてね、銀のやうな水が流れて居るのです。
東山
(
ひがしやま
)
も
西山
(
にしやま
)
も
北山
(
きたやま
)
も映ります。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
口の
傍
(
そば
)
に厭な線を
充満
(
いつぱい
)
寄せて泣いて居る子の方は、人から見て自分になぞらへられるのではあるまいかと思ふやうなひがみを私は意識せずに持つて居たかも知れません。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
充
常用漢字
中学
部首:⼉
6画
満
常用漢字
小4
部首:⽔
12画
“充”で始まる語句
充
充分
充填
充滿
充溢
充實
充血
充実
充當
充牣