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ひがみ
ふりがな文庫
“
僻見
(
ひがみ
)” の例文
勿論
(
もちろん
)
そんな様子の
些少
(
すこし
)
でも見えた事は無い。自分の
僻見
(
ひがみ
)
に過ぎんのだけれども、気が済まないから愚痴も出るのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「それはお前さんの
僻見
(
ひがみ
)
じゃよ」老人は白髯を撫でながら、「私にはそんな野心はない。他人の縄張りを荒らしたところで何の利益にもならぬからの」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
こういう論鋒は、主膳としては峻烈でもなく、
僻見
(
ひがみ
)
でもなく、真実そう思っているのですから、
憚
(
はばか
)
りなく言ってのけてしまって、なお平然として石刷をさぐっているのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
旦那
(
だんな
)
さま
愚痴
(
ぐち
)
の
僻見
(
ひがみ
)
の
跡先
(
あとさき
)
なき
事
(
こと
)
なるを
思召
(
おぼしめし
)
、
悋氣
(
りんき
)
よりぞと
可笑
(
をか
)
しくも有ける。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
内緒話
(
ないしよばなし
)
か、
僻見
(
ひがみ
)
か空想に過ぎない。厭なこつた。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
それは自分の
僻見
(
ひがみ
)
で、あの人に限つてはそんな心は
微塵
(
みじん
)
も無いのだ。その点は自分も
能
(
よ
)
く知つてゐる。けれども情が
濃
(
こまやか
)
でないのは事実だ、冷淡なのは事実だ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“僻見”の意味
《名詞》
僻見(へきけん)
偏った見解や意見。偏見。
(出典:Wiktionary)
僻
漢検準1級
部首:⼈
15画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“僻”で始まる語句
僻
僻地
僻目
僻陬
僻村
僻耳
僻事
僻遠
僻論
僻在