トップ
>
傾向
>
かたむき
ふりがな文庫
“
傾向
(
かたむき
)” の例文
彼は
生命
(
いのち
)
の新たなるころ
實
(
まこと
)
の力すぐれたれば、そのすべての良き
傾向
(
かたむき
)
は、げにめざましき
證
(
あかし
)
となるをえたりしものを 一一五—一一七
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
それには呉服屋が店の関係上、上方の栖鳳や春挙の作に比べると、東京側の作家のものを、幾らか値段を低くつける
傾向
(
かたむき
)
があるにも依るらしいといふ事だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
子供の時分から成程さう云ふ
傾向
(
かたむき
)
は
有
(
も
)
つてゐたけれど、今のやうに
太甚
(
はなはだし
)
くはなかつたやうに考へるがな。子供の時分にさうであつたなら、今ぢや
猶更
(
なほさら
)
でなければならんのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それが一堂に配列されることであるから、自然と自分の寄進したものが、他より
優
(
すぐ
)
れているようにと、一種の競争心を生じ、一層このことに熱心になるという
傾向
(
かたむき
)
を
為
(
な
)
します。
幕末維新懐古談:32 本所五ツ目の羅漢寺のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
つまるところは議論——ただ空論に
走
(
わ
)
しってしまうことが、今日の倫理説の
傾向
(
かたむき
)
である。
今世風の教育
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
それで校長は進取の気象に富んだ青年教師を遠ざけようとする
傾向
(
かたむき
)
を持つのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
天は汝等の心の
動
(
うごき
)
に
最初
(
はじめ
)
の
傾向
(
かたむき
)
を與ふれども、凡てに於て然るにあらず、また假りに然りと見做すも汝等には善惡を知るの光と 七三—七五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
斯の
傾向
(
かたむき
)
はずつと早い頃からあらはれまして、豐田さんの家へ行つて二年目に成る頃には、私は柔い鉛筆と畫學紙を携へて、築地の居留地の方までも鉛筆畫を作りに出掛けたことがあります。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“傾向”の意味
《名詞》
傾 向(けいこう)
ある特定の方向へ傾くこと。
物事の性質や状態または人の行動や考えが特定の方向へ偏ること。その偏り。
ある事になりがちな事。
(出典:Wiktionary)
傾
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“傾”で始まる語句
傾
傾城
傾斜
傾聴
傾覆
傾城買
傾城町
傾注
傾蓋
傾斜地