つぶ)” の例文
寡婦言う、我はこれ族姓にして年は盛りの時に在り、礼儀つぶさに挙がりて財宝多饒なり。大徳の為に給事せんと欲す。まさに願うべき所、なにとぞして納められよと。
しかるに奸臣跋扈ばっこし、禍を無辜むこに加え、臣が事を奏するの人をとらえて、箠楚すいそ[#「箠楚」は底本では「※楚」]刺縶ししつし、つぶさに苦毒を極め、迫りて臣不軌ふきを謀ると言わしめ、遂に宋忠、謝貴
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは鴎外の大著蘭軒伝中に事をわけてつぶさに述べてある。この日鴎外は文部省展覧会で児童が石蒜をんで帰る図を観てこれを奇としたが、その夜蘭軒詩をえっしてまたこの花に逢ったといってある。