傑作けっさく)” の例文
そうして、刹那の昂奮のうちに、永劫の歓楽を掴む事が出来る。実際酒と云うものは、人間の発明した物のうちで一番の傑作けっさくだ。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「なるほど、みんな、そっちへばっかりゆくのう、どんな傑作けっさくがあるのか、おまえのおつきあいをしてみようか。」
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしていつも山岳さんがくや草原に露営ろえいの生活をして、野生動物を深く観察し、りっぱな動物物語をたくさんあらわしました。この『おおかみの王ロボ』は、その中でも傑作けっさくといわれる面白いものです。
彼は、小説しょうせつ戯曲ぎきょく評論ひょうろん伝記でんき、そのいろいろなものをきましたが、すべて、立派りっぱな作品として長くのこるようなものが多く、中でも、小説と随筆ずいひつとには、世界的せかいてき傑作けっさくが少なくありません。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
こんどいているは、傑作けっさくおもいますから、もし評判ひょうばんにでもなって、いいれたときには、なんでもおかあさんのおきなものをってあげますよというのです。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)