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傍邊
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かたはら
相手に
戰ひ居により
左に
右助けんと存じ
宵闇の
暗紛れに切付たるは女の聲ゆゑ偖は女房を切たるかと
狼狽たる處に
傍邊より男一人打て掛りしを
付られし事私共存居り候と云ひければ又清三郎も
傍邊より
進み
出御兩人の仰せ
御道理也又七樣御持參金を
鼻に掛け我々迄も見下げ給ふ事
甚だしと云ふを
傍邊より弟彦四郎是も漸く十二歳なるが
進出私も參り兄と一所に
委細を
聞糺し母樣の御心を
慰めんと申せば母は兄弟の
孝心を喜び父樣が世に
在て此事を