修道院しゅうどういん)” の例文
そばにはしろきれせた読経台どきょうだいかれ、一ぽうには大主教だいしゅきょうがくけてある、またスウャトコルスキイ修道院しゅうどういんがくと、れた花環はなわとがけてある。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さっき、大尉どのは、『戯れに恋はすまじ、戯れならずとも恋はすまじ』と、禅坊主ぜんぼうず修道院しゅうどういん生徒のような聖句せいくを吐かれたが、僕は、どうかと思うね。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのふもとの浜ぞいには、みどりみどりした、うつくしい森がしげっていて、森をうしろに、お寺か、修道院しゅうどういんかよくわからないながら、建物がひとつ立っていました。
あれた町が一つ、そこには古いおほりもあり、岩屋もあり、とうもあった。修道院しゅうどういんのあれたへいの中には、せみが雑木ぞうきの中で、そこここに止まって鳴いていた——これはセンテミリオン寺であった。
いつのころか、ここはカトリックの修道院しゅうどういんになって、道徳堅固けんごな外国の僧侶そうりょたちが、女人禁制きんせいの、清い、きびしい生活を送り、朝夕、聖母せいぼマリヤに対する礼拝れいはいを怠らない。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)