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供廻
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ともまわ
ふりがな文庫
“
供廻
(
ともまわ
)” の例文
「よしよし、使いの返事、よくわかった。もう今朝はここを立つ。はやはや外へ出て、そちたちも、
供廻
(
ともまわ
)
りのことなど急げ」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ほんの
僅
(
わず
)
かの
供廻
(
ともまわ
)
りを連れただけで二人は縦横に
曠野
(
こうや
)
を
疾駆
(
しっく
)
しては
狐
(
きつね
)
や
狼
(
おおかみ
)
や
羚羊
(
かもしか
)
や
鵰
(
おおとり
)
や
雉子
(
きじ
)
などを射た。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
人間への神々しい賜物の将来者のように神格化した、人類の恩人たちのことを考えてみても、かれらのうしろに何の
供廻
(
ともまわ
)
りも流行家具の車につんだ荷もわたしの眼にうかびはしない。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
それでにわかに
供廻
(
ともまわ
)
りを作らせて、葵夫人は
御禊
(
みそぎ
)
の行列の物見車の人となったのである。
邸
(
やしき
)
を出たのはずっと朝もおそくなってからだった。この一行はそれほどたいそうにも見せないふうで出た。
源氏物語:09 葵
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
袁傪は、しかし、
供廻
(
ともまわ
)
りの多勢なのを恃み、駅吏の言葉を
斥
(
しりぞ
)
けて、出発した。残月の光をたよりに林中の草地を通って行った時、果して一匹の
猛虎
(
もうこ
)
が
叢
(
くさむら
)
の中から躍り出た。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
陵の
供廻
(
ともまわ
)
りどもの
穹廬
(
きゅうろ
)
がいくつか、あたりに組立てられ、無人の境が急に
賑
(
にぎ
)
やかになった。用意してきた酒食がさっそく
小舎
(
こや
)
に運び入れられ、夜は珍しい歓笑の声が森の鳥獣を驚かせた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
供
常用漢字
小6
部首:⼈
8画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“供”で始まる語句
供
供奉
供養
供物
供御
供人
供待
供給
供揃
供頭