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伝教
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でんぎょう
ふりがな文庫
“
伝教
(
でんぎょう
)” の例文
当山の開祖
伝教
(
でんぎょう
)
大師の遺骨を納めてあるという浄土院へゆく路と四明ヶ嶽へ行く路との分れ目の所に一軒の茶店のあるのが眼についた。
青年僧と叡山の老爺
(新字新仮名)
/
若山牧水
(著)
換言すれば、「この上もない真実なさとり」という意味が、阿耨多羅三藐三菩提ということです。あの
比叡山
(
ひえいざん
)
をお開きになった
伝教
(
でんぎょう
)
大師は
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
伝教
(
でんぎょう
)
入唐出立の際暴風大雨し諸人悲しんだから、自分所持の舎利を竜衆に施すとたちまち
息
(
や
)
んだと出づ。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
しかし
伝教
(
でんぎょう
)
以来の宝塔
仏舎
(
ぶっしゃ
)
を
灰燼
(
かいじん
)
とされ、万を数える師弟骨肉を
殺戮
(
さつりく
)
された衆徒や
有縁
(
うえん
)
の者どもが、何で、まだ生々しい当年のうらみを、心から忘れておりましょうか
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まあ、わたしどもに言わせると、
伝教
(
でんぎょう
)
でも、
空海
(
くうかい
)
でも——みんな、黒船ですよ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
阿耨多羅三藐三菩提
(
あのくたらさんみゃくさんぼだい
)
の仏たちわが立つ
杣
(
そま
)
に冥加あらせたまへ (
伝教
(
でんぎょう
)
)
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
ことに、一山の大部分のものは、日にまして、師の房を
悪
(
あ
)
しざまに沙汰するのみか、
伝教
(
でんぎょう
)
以来の法文を自分一個の見解でふみにじる
学匪
(
がくひ
)
だとさえ
罵
(
ののし
)
っているではございませぬか。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(
伝教
(
でんぎょう
)
)
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「いや、なんと仰せありましょうとも、われわれどもは、臣として、
御諫止
(
ごかんし
)
いたすしかございません。——勿体なくも、桓武天皇このかた、
伝教
(
でんぎょう
)
以来の
霊跡
(
れいせき
)
を、
灰燼
(
かいじん
)
にしてしまえの、また……」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大師
伝教
(
でんぎょう
)
が当山をひらかれたのは、王城の鎮護、国土安泰のためと承知いたすが、
甲冑
(
かっちゅう
)
をまとい、剣槍を
羅列
(
られつ
)
し、政争に
関
(
かか
)
わり、武略を
弄
(
もてあそ
)
び、朝命に
反
(
そむ
)
く兇兵に
与
(
くみ
)
して、王土の民を苦しめよとは
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
教
常用漢字
小2
部首:⽁
11画
“伝教”で始まる語句
伝教大師