青年僧と叡山の老爺せいねんそうとえいざんのろうや
一週間か十日ほどの予定で出かけた旅行から丁度十七日目に帰って来た。そうして直ぐ毎月自分の出している歌の雑誌の編輯、他の二三雑誌の新年号への原稿書き、溜りに溜っている数種新聞投書歌の選評、そうした為事にとりかからねばならなかった。昼だけで足ら …