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伏眼
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ふしめ
ふりがな文庫
“
伏眼
(
ふしめ
)” の例文
彼女は
伏眼
(
ふしめ
)
になって、顔を赤らめた。彼女が赤くなったのを見ると、わたしはびっくりして、五体が冷えわたった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
妻は、明い電燈の光がまぶしいように、つつましく
伏眼
(
ふしめ
)
になりながら、私の方へ横顔を向けて、静に立っているのでございます。が、それに別に不思議はございません。
二つの手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すぐまたつつましい
伏眼
(
ふしめ
)
になつて、そのまますれ違つてしまひました。
死児変相
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
やらはれの、
伏眼
(
ふしめ
)
の旅は果もなし
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
『
何
(
な
)
ぞ。』と
答
(
いら
)
へぬ、
伏眼
(
ふしめ
)
して
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
辰子も——これは始終
伏眼
(
ふしめ
)
がちだったが、やはり相当な興味だけは感じているらしく思われた。俊助は心の底の方で、二人の注意を
惹
(
ひ
)
きつけている説明者の新田が羨しかった。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やらはれの、
伏眼
(
ふしめ
)
の旅は果もなし
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
雛祭、店のあかみに
伏眼
(
ふしめ
)
して
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
敏子は
伏眼
(
ふしめ
)
になったなり、
溢
(
あふ
)
れて来る涙を
抑
(
おさ
)
えようとするのか、じっと薄い
下唇
(
したくちびる
)
を噛んだ。見れば蒼白い
頬
(
ほお
)
の底にも、眼に見えない
炎
(
ほのお
)
のような、切迫した何物かが燃え立っている。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“伏”で始まる語句
伏
伏見
伏目
伏屋
伏兵
伏勢
伏木
伏在
伏拝
伏樋