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今後
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これから
ふりがな文庫
“
今後
(
これから
)” の例文
前歯はこれまで幾度か嘘を
吐
(
つ
)
いた歯ではあつたが、その歯が一本無くなつたからといつて
今後
(
これから
)
嘘を
吐
(
つ
)
くのに別段差支へる訳でもなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「だからよう。今迄のことは昔から詫び通しぢやないか。だから
今後
(
これから
)
が大切なんぢやないかと言ふのに。これからなんだよう、大切なのは……」
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
「
俺
(
おら
)
ァ全くがっかりしちまった。コウ兄か
伯父
(
おじ
)
見たいで、何と云いや来ちゃ相談したもンだからな。
今後
(
これから
)
何処へ往って相談したらいゝんだか——勘さん、
卿
(
おめえ
)
の所へでも往くだね」と
縞
(
しま
)
の夏羽織を
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今後
(
これから
)
は決して他の男と関係もしないし、今までの生活をさらりと止めて正業に立ちかえって、真面目な女になろう——そして、彼を一生の想い出として生きよう——それは、
情夫
(
おとこ
)
が
捕縛
(
あげ
)
られた日に
碧眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
『ハア。』と
再
(
また
)
低い声。『で
今後
(
これから
)
は?』
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「どうせ
今後
(
これから
)
伯父さんの厄介にならなきやならないとすれば、一度は会はなきやならないんだからね、ね——」
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
もしか
今後
(
これから
)
下級吏員の女房を呼ぶのに「かみさん」と言ふ事に
極
(
き
)
めれば、手内職も
誰
(
だれ
)
憚
(
はゞか
)
らず出来ようといふもので、従つて市吏員の生活も屹度楽になるといふのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『で、
今後
(
これから
)
は?』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「今日はこれでお帰りが願ひ度い。そして
今後
(
これから
)
は私の事は一切お忘れになるやうに。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
今後
(
これから
)
は誰一人間違つた事を
止
(
と
)
め
立
(
だて
)
して呉れるものも無くなるだらう
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“今後”の意味
《名詞》
今後(こんご)
今より後の時間。
今より後の事情。
《形容動詞》
今後(こんご)
今より後に。今から将来に亘って。
(出典:Wiktionary)
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“今”で始まる語句
今日
今
今朝
今度
今宵
今夜
今年
今更
今生
今時