丸燒まるやけ)” の例文
新字:丸焼
「どうしたね、わたしのつかないことをしてたが、おまへ丸燒まるやけやうあるまいがすこしはぜにでもつてくかね」内儀かみさんは勘次かんじこゝろ推察すゐさつしたやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「親分さん、皆な申上げます。——丸燒まるやけになつた上に、小金井樣の千兩が入らないとなれば、三村屋はつぶれるに決つて居りますが、仲吉さんが火焙りになるのを、私は默つて見ては居られません」
のツくれえだからばちあたつて丸燒まるやけつちやあんだ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)