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不相變
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あひかはらず
ふりがな文庫
“
不相變
(
あひかはらず
)” の例文
新字:
不相変
弟子はかう申しながら、この耳のある、猫のやうな鳥を、氣味惡さうにじろじろ眺めますと、良秀は
不相變
(
あひかはらず
)
何時もの
嘲笑
(
あざわら
)
ふやうな調子で
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
信吾の不意に
發
(
た
)
つて以來、富江は長い手紙を三四度東京に送つた。が、葉書一本の返事すらない。そして富江は
不相變
(
あひかはらず
)
何時でも
噪
(
はしや
)
いでゐる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
夕飯前に吾儕が温まりに行くと、湯槽の
周圍
(
まはり
)
には大人や子供が居て、多少吾儕に遠慮する氣味だつた。吾儕は寧ろ斯の山家の人達と一緒に入浴するのを樂んだ。
不相變
(
あひかはらず
)
、湯は
温
(
ぬる
)
かつた。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
マサカ代用教員如きに作曲などをする資格がないといふ規定もない筈だ。して見ると、自分は
不相變
(
あひかはらず
)
正々堂々たるものである、俯仰して天地に恥づる所なき大丈夫である。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
小娘
(
こむすめ
)
は
何時
(
いつ
)
かもう
私
(
わたくし
)
の
前
(
まへ
)
の
席
(
せき
)
に
返
(
かへ
)
つて、
不相變
(
あひかはらず
)
皸
(
ひび
)
だらけの
頬
(
ほほ
)
を
萌黄色
(
もえぎいろ
)
の
毛絲
(
けいと
)
の
襟卷
(
えりまき
)
に
埋
(
うづ
)
めながら、
大
(
おお
)
きな
風呂敷包
(
ふろしきづつ
)
みを
抱
(
かか
)
へた
手
(
て
)
に、しつかりと三
等
(
とう
)
切符
(
ぎつぷ
)
を
握
(
にぎ
)
つてゐる。……
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
『ハッハハ。
不相變
(
あひかはらず
)
不減口
(
へらずぐち
)
を吐く! 暑いところを
能
(
よ
)
くやつて來ましたね。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
變
部首:⾔
23画
“不相變”で始まる語句
不相變御厚情蒙