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不慣
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ふなれ
ふりがな文庫
“
不慣
(
ふなれ
)” の例文
一番砲手も、二番砲手も、皆倒れてしまうと、その後から信号兵が一人現れて、
不慣
(
ふなれ
)
な砲撃を続けたという話もあった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こう言う岸本の側へは民助兄が立って来て、遠く行く弟のために
不慣
(
ふなれ
)
な洋服を着ける手伝いなぞをしてくれた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それと申すも拙者は何事も御家風を心得ません
不慣
(
ふなれ
)
の身の上にて、斯様な
役向
(
やくむき
)
を仰付けられ、身に余りて
辱
(
かたじ
)
けない事と存じながら、慾には限りのないもので
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かかる人物を政府の区域中に入れて、その
不慣
(
ふなれ
)
なる衣冠をもって束縛するよりも、等しく
銭
(
ぜに
)
をあたうるならば、これを俗務外に安置して、その生計を豊にし、その精神を安からしむるに
若
(
し
)
かず。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
画の
中
(
なか
)
を覗いてゐると、よし子は丹念に藁葺家根の黒い影を洗つてゐたが、あまり
水
(
みづ
)
が多過ぎたのと、筆の使ひ方が
中
(
なか
)
/\
不慣
(
ふなれ
)
なので、黒いものが勝手に四方へ浮き出して、折角赤く出来た柿が
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
田舎から出て来た純一は、小説で読み覚えた東京
詞
(
ことば
)
を使うのである。丁度
不慣
(
ふなれ
)
な外国語を使うように、一語一語考えて見て口に出すのである。そしてこの返事の無難に出来たのが、心中で嬉しかった。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
へえ
私
(
わたくし
)
も
今日
(
こんにち
)
は非番で、ま別に
知己
(
しるべ
)
もありませんし、
未
(
ま
)
だ当地の様子も
不慣
(
ふなれ
)
でございますから、道を覚えて置かなければなりません、
切
(
せ
)
めて小梅のお中屋敷へまいる道だけでも覚えようと存じて
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
慣
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“不”で始まる語句
不可
不思議
不憫
不図
不味
不審
不埒
不幸
不愍
不相変