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不倫
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ふりん
ふりがな文庫
“
不倫
(
ふりん
)” の例文
僕等の恋は
不倫
(
ふりん
)
であるかも知れない。それは
恥
(
はず
)
かしい。が恋の力はそんな観念を飛び越えさせてしまった。彼女は僕に脱走をすすめる。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
荘田
(
しょうだ
)
の恨みの原因が、直也の
罵倒
(
ばとう
)
であることも云わなければならない。直也の父が、
不倫
(
ふりん
)
な求婚の
賤
(
いや
)
しい使者を
務
(
つと
)
めたことも云わなければならない。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
遊女制度の不都合さで、金さへ出せば、誰でも客になれたことが、この
不倫
(
ふりん
)
な結果を生んだのでせう。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ラッサは今家々の庭に桃の花のまっ盛りである。きょうは幸い
埃風
(
ほこりかぜ
)
も吹かない。僕等はこれから
監獄
(
かんごく
)
の前へ、
従兄妹同志
(
いとこどうし
)
結婚した
不倫
(
ふりん
)
の男女の
曝
(
さら
)
しものを見物に出かけるつもりである。……
第四の夫から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
両女の中の割合に心
雄々
(
おお
)
しきは
夫
(
おっと
)
の如き気風となり、
優
(
やさ
)
しき方は妻らしく、かくて
不倫
(
ふりん
)
の愛に楽しみ
耽
(
ふけ
)
りて、
永年
(
えいねん
)
の束縛を忘れ、一朝変心する者あれば、男女間における
嫉妬
(
しっと
)
の心を生じて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
そは
恐
(
おそ
)
ろしきXなり。
淫
(
みだ
)
らにして
不倫
(
ふりん
)
なる
母
(
はは
)
のごとく
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
言わずとしれたことですが、相良氏は風間夫人であるすま子さんに
不倫
(
ふりん
)
な恋心を持っていたのです。それを風間君は知っていたのです。
空中墳墓
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
が、瑠璃子の夫としては、何と云う
不倫
(
ふりん
)
な、不似合な配偶だろう。金のために旧知を売った木下にさえ、荘田の思い上った
暴虐
(
ぼうぎゃく
)
が、不快に
面憎
(
つらにく
)
く感ぜられた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
卑劣
(
ひれつ
)
な
盗人
(
ぬすっと
)
でも恥じるような手段を
廻
(
めぐ
)
らして、唐沢家を迫害し、
不倫
(
ふりん
)
な結婚を遂げようと云うような、浅ましいやり方を、恥ずかしいとは思わないのですか。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
倫
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“不倫”で始まる語句
不倫理行