下働したばたらき)” の例文
が、そばへも寄せぬ下働したばたらきおとこなれば、つるぎ此処ここにありながら、其の事とも存ぜなんだ。……成程なるほど、呼べ、と給仕をつて、鸚鵡を此へ、と急いで嬢に、で、こしもとを立たせたのよ。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
料理人のを下働したばたらきと言い、パン屋のを丁稚でっちと言い、従僕のを小使いと言い、水夫のを見習いと言い、兵士のを鼓手と言い、画家のを弟子でしと言い、商人のを小僧と言い、廷臣のを扈従こじゅうと言い
銅山やまにはね、一万人も這入っててね。それが掘子ほりこに、シチュウに、山市やまいちに、坑夫と、こう四つに分れてるんでさあ。掘子ほりこってえな、一人前の坑夫に使えねえ奴がなるんで、まあ坑夫の下働したばたらきですね。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、そばへもせぬ下働したばたらきをとこなれば、つるぎ此處こゝにありながら、ことともぞんぜなんだ。……成程なるほどべ、と給仕きふじつて、鸚鵡あうむこれへ、といそいでぢやうに、で、こしもとたせたのよ。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)