“銅山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やま50.0%
どうざん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何でも長蔵さんの云うところによると、これから山越をするんだが、ひるまでには銅山やまへ着かなくっちゃならないから急ぐんだそうだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
銅山やまを出れば、世間が相手にしてくれない返報に、たまたま普通の人間が銅山の中へ迷い込んで来たのを、これさいわいと嘲弄ちょうろうするのである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
山の中に山があって、その山の中にまた山があるんだから馬鹿馬鹿しいほど奥へ這入はいる訳になる。この模様では銅山どうざんのある所は、定めし淋しいだろう。呼息いきいて登りながらも心細かった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)