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三升
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みます
ふりがな文庫
“
三升
(
みます
)” の例文
そう聞かされて見れば、子供心にもなるほどとうなずかれる。流し場の隅に積み重ねてある
留桶
(
とめおけ
)
のなかで
三升
(
みます
)
の
紋
(
もん
)
などが光っていたからである。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
座頭は
三升
(
みます
)
大五郎(四代)という京都
根生
(
ねお
)
いの役者で、これが由良之助をした。あまり上手ではないとの評判であった。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
彼方此方
(
かなたこなた
)
に響く
鑿金槌
(
のみかなづち
)
の音につれて新しい材木の
脂
(
やに
)
の
匂
(
におい
)
が鋭く人の鼻をつく中をば、引越の荷車は
幾輛
(
いくりょう
)
となく
三升
(
みます
)
や
橘
(
たちばな
)
や
銀杏
(
いちょう
)
の葉などの
紋所
(
もんどころ
)
をつけた
葛籠
(
つづら
)
を運んで来る。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
寄
(
よつ
)
て
三升
(
みます
)
の
目印
(
めじるし
)
、
門前
(
もんぜん
)
に
市
(
いち
)
を
為
(
な
)
すにぞ、のど
筒
(
づゝ
)
の
往来
(
わうらい
)
かまびすしく、笑ふ
声
(
こゑ
)
富士
(
ふじ
)
筑波
(
つくば
)
にひゞく。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ある年は、小切れをもらってお手玉をつくる
小豆
(
あずき
)
を、お盆の上で
選
(
よ
)
っていた。ある年はお手習いしていた。またある年は、燈心を丸めて、紙で包んだ
鞠
(
まり
)
を、色糸で麻の葉や
三升
(
みます
)
にかがっていた。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
九月七日 九代目市川団十郎五十年祭の句を
三升
(
みます
)
より徴されて。
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
升
常用漢字
中学
部首:⼗
4画
“三升”で始まる語句
三升格子
三升亭
三升会
三升家
三升猿曲舞