一路いちろ)” の例文
さて、若葉わかば青葉あをばくもいろ/\の山々やま/\ゆきかついだ吾妻嶽あづまだけ見渡みわたして、一路いちろながく、しか凸凹でこぼこ、ぐら/\とする温泉みちを、親仁おやぢくのだから、途中みちすがら面白おもしろい。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
帆をかけて心ぼそげにゆく舟の一路いちろかなしも麗らかなれば
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この灰色の一路いちろを。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)