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一言半句
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いちごんはんく
ふりがな文庫
“
一言半句
(
いちごんはんく
)” の例文
事実彼の口からは「蠅男」の秘密をついに
一言半句
(
いちごんはんく
)
も誰にも
喋
(
しゃべ
)
りはしなかったのだから、あとは「蠅男」さえ自分で喋らなければ
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
東京に帰ってから
叔母
(
おば
)
と
五十川
(
いそがわ
)
女史の所へは帰った事だけを知らせては置いたが、どっちからも訪問は元よりの事
一言半句
(
いちごんはんく
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
もなかった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
又市は顔を
一寸
(
ちょっと
)
見ると重役の中根でございますから、其の頃は下役の者は、重役に対しては
一言半句
(
いちごんはんく
)
も答えのならぬ見識だから驚きました。
後
(
あと
)
へ
下
(
さが
)
って
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恐ろしい毒舌を浴びて、平次もサッと顔色を変えましたが、
一言半句
(
いちごんはんく
)
も返しようがありません。
銭形平次捕物控:018 富籤政談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
不思議な事には寒月君の事は
一言半句
(
いちごんはんく
)
も出ない。吾輩の忍んで来る前に評判記はすんだものか、またはすでに落第と事が
極
(
きま
)
って念頭にないものか、その
辺
(
へん
)
は
懸念
(
けねん
)
もあるが仕方がない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
文「恐れながら
一言半句
(
いちごんはんく
)
たりとも
上
(
かみ
)
を偽るような文治ではございませぬ、御推察を願います」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫れ
一言半句
(
いちごんはんく
)
も
疎
(
おろそ
)
かにすることなく、
含味熟読
(
がんみじゅくどく
)
あらむことを。
発明小僧
(新字新仮名)
/
海野十三
、
佐野昌一
(著)
と云われた時は
流石
(
さすが
)
の春見も
面色
(
めんしょく
)
土の如くになって、
一言半句
(
いちごんはんく
)
も有りません。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
句
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
“一言”で始まる語句
一言
一言二言
一言主
一言葉
一言毎
一言居士
一言坂
一言句
一言々々
一言観音