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一汎
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いっぱん
ふりがな文庫
“
一汎
(
いっぱん
)” の例文
故セントジョージ・ミヴワートは学者
一汎
(
いっぱん
)
に猴類を哺乳動物中最高度に発達したる者と断定し居るは、人と猴類と体格すこぶる近く
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
アマゾン辺の民
一汎
(
いっぱん
)
に信ずるはマイダゴア(水の母また精)とて
長
(
たけ
)
数百フィートの怪蛇あり、前後次第して河の諸部に現わると。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
かく言ったと解したは最もだが、全体インドでは、伏蔵ある所必ず毒蛇が番すると
一汎
(
いっぱん
)
に信ずるより、時に取ってかかる名言を吐いたのだ。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
故に山羊は
天
(
あま
)
の
邪鬼
(
じゃく
)
だというと、これは足の構造に基づくはもちろんながら、山羊、綿羊共に決して
一汎
(
いっぱん
)
にいわるるほど柔順でなく
卞彬
(
べんぴん
)
は羊性淫にして
很
(
もと
)
るといった。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
二人がした悪事が年所を経ても磨滅せず、その土地
一汎
(
いっぱん
)
の悪名となり、気の弱い者の脳底に潜在し、時に発作して、他人がした事を自家の先祖がしたごとく附会して
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
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さてフ氏またいわく、
一汎
(
いっぱん
)
に言えば竜の悪名は好誉より多く、欧州では悪名ばかり残れり。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
このウィエルスが師事したドイツのアグリッパは、十六世紀に名高い医者兼哲学者で著述も多かったが、所説が時世に違い容れられず、
一汎
(
いっぱん
)
に魔法家と
擯斥
(
ひんせき
)
されて陋巷に窮死した。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その穴跡より一本の
蘆
(
あし
)
生え、秋風の吹くにつけてもあなめ/\と小町の
髑髏
(
されこうべ
)
の眼穴に生えた
芒
(
すすき
)
が
呻
(
うな
)
った向うを張って、不断ミ王驢耳を持つ由囁き散らし、その事
一汎
(
いっぱん
)
に知れ渡った由。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
それよりも感心なは居暁の
博物
(
ものしり
)
で、
壁虎
(
やもり
)
の眼が
瞬
(
またた
)
かぬなど少々の例外あれど、今日の科学
精覈
(
せいかく
)
なるを以てしても、
一汎
(
いっぱん
)
に蛇の眼は瞬かず、蜥蜴群の眼が動くとは、動かし得ざる定論じゃ。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
前に述べた川村竹治などはまるで較べ物にならぬ、その後プリニウスを読むと八巻三十五章に蛇が土と同色でその形を隠す事は
一汎
(
いっぱん
)
に知らる、九巻四八章に
章魚
(
たこ
)
居処に随って色を変ずとあった。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
予年来奇異の血跡など称うる処を多く尋ね調べたがあるいは土あるいは岩石の色が赤いのもありまた種々の生物で血のように見えるのもある、詳しく論じても
一汎
(
いっぱん
)
読者には何の面白くもなきこと故
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
汎
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥